小さな旅行会社や温泉宿などでは、従業員がチラシを作ることがよくあります。
会社にノウハウがない場合は、どうしたらいいでしょうか?
チラシを作る方法はいろいろあります。
・クラウドソーシングで依頼
・取引先に依頼(旅行会社⇔ホテル)
・自作する
外注すれば楽ですが、お金や時間がかかります。当然、会社のことは会社の人間が一番分かっています。この際、自作してみましょう!
今回は、チラシ作成におすすめのデザインソフトを4つご紹介します。みんな高機能なソフトですが、独学で覚えられますよ。
チラシ作成に必要なグラフィックデザインソフト
グラフィックデザインソフトには、ドロー系ソフトとペイント系ソフトの2種類があります。
ドロー系(描く)ソフト
ベクターデータ(点と線で描いた画像)を操作します。
特徴は次の通り。
・単純なイラスト・図形・文字・ロゴの表現が得意。
・グラデーションなど複雑な色の表現は苦手。
ペイント系ソフト(画像編集ソフト)
ラスターデータ(ピクセルの集合体)を操作します。
特徴は次の通り。
・写真の加工や編集(切り抜き・合成・色の調整など)が得意。
・グラデーションなど複雑な色の表現が得意。
通常は、ペイント系ソフトで写真を加工して、ドロー系ソフトでその写真を使ってチラシを作成、という流れになります。画像を加工せずそのまま使う場合は、ドロー系ソフト単体でチラシは作れます。
私がおすすめするデザインソフト
ドロー系ソフト
・Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター):有料
ペイント系ソフト(画像編集ソフト)
・Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ):有料
上記のとおりです。ドロー系・ペイント系でそれぞれ無料と有料があります。比較しながら見ていきましょう。
InkscapeとIllustratorの比較
Inkscape
Inkscapeは、無料とは思えないほど高機能。Illustratorの代替となる無料ソフトでは第一候補ですね。ロゴやイラストなど、プロの制作現場でも使われています。
ただ、1つ大きな欠点があります。CMYKカラーに対応してないので、印刷物には向きません。Webだけを考えて使うなら問題ないです。(基本的に印刷物はCMYKカラー、WebはRGBカラーを使います。)
Adobe Illustrator
私は最初からIllustratorを使っていますが、Inkscapeよりも圧倒的に使いやすく、自由にデザインできます。やはり、最高峰のツールだけあります。
参考書1冊と、Adobeチュートリアルで基礎は十分学べます。真似したい表現があったら、ネット上で答えが見つけられますので、コツコツ勉強すれば、プロに頼むのと遜色ないチラシが作れるようになるでしょう。
GIMPとPhotoshopの比較
GIMP
私はPhotoshopを持っていないころ、しばらくGIMPを使っていました。高機能なので、プロのデザイナーさんもPhotoshopとGIMPは両方使い分けていると聞いています。
予算が足りない場合は、とりあえずGIMPを試してみましょう。しかし、Inkscapeと同様、CMYKカラーに対応してないので、カラー印刷が前提ならPhotoshopがおすすめです。
Photoshop
GIMPも素晴らしいですが、Photoshopは、より正確で高品質な画像処理ができます。アップデートのたびに驚くような進化をして、どんどん使いやすくなっています。
Illustratorと同様、教材が充実しているので、独学するのに困ることはありません。
まとめ:チラシで確実に売り上げが変わる
以上、チラシを自作するためのデザインソフト4つをご紹介しました。無料ソフトも高機能ですが、チラシ印刷を考えるとAdobe製品が無難です。有料ですが価格以上の価値があります。Adobe製品はデザイン業界では標準ソフトですので、スキルが付けば仕事の幅も広がります。
私がデザインスキルで得た成果は、こんな感じです。
・あまり営業しなくても、ダイレクトメールだけで予約がたくさん入る。
・広告の経費が格段に安くなった。
・Webデザインにもスキルが活きる。
IllustratorとPhotoshopは、それぞれ単体で年間2~3万てところですが、これならあっという間に回収できます。チラシは1枚作って終わりではないので、長く使えるソフトを選んでおきたいですね。
記事でご紹介したデザインソフト
ドロー系ソフト
・Inkscape(無料):Webで使うなら試す価値あり、印刷は△
・Adobe Illustrator(有料):Webと印刷物の作成ならこちら一択
ペイント系ソフト
・GIMP(無料):Webで使うなら試す価値あり、印刷は△
・Adobe Photoshop(有料):Webと印刷物の作成ならこちら一択